エクセルで点群BL-XY相互変換(マクロ)公開

Vectorでエクセルを使ったフリーソフト「エクセルで点群BL-XY相互変換(マクロ)」を公開しています。

写真測量ソフト(Metashape)等の各種点群作成・処理ソフトで取り扱われる点群データ(TXTファイル)の緯度・経度・楕円体高を平面直角座標系X・Y・Z(標高)に変換できます。

本システムは弊社がVectorで公開している「エクセルでBL-XY相互変換」や「エクセルでGPX-XYZ変換(マクロ) for Drogger GPS」のコードをベースにし、点群データに対応できるように改良しています。

現段階ではシート”変換イメージ”に示す指定フォーマットのみに対応し、上記の一方向の変換機能のみとなっています。今後、他形式・フリーフォーマット対応や相互変換機能等の拡充を図る予定です。

<作成の背景>

近年は建築・土木におけるBIM/CIM適用などICT化が進む中で、点群データを取り扱う機会が増えてきています。そのような状況下でUAVを用いた写真測量を行う機会がありました。

GPSを用いたRTK測位等によるUAVの飛行ルートはWGS系の緯度・経度・楕円体高で取得されます。その位置精度が高精度な場合、要求品質にもよりますが、省力化して地上標定点を用いずに点群を生成することもできます。この場合、平面直角座標系より精密な解析ができると考えられます。また、WGS系の地上標定点を用いる場合も同様です。WGS系の点群を生成しても、最終成果としては平面直角座標系での取扱になることもあり、この場合は変換が必要となります。

このような背景から変換システムの作成に至っています。

余談ですが、Metashapeから出力される点群データ(TXTファイル)を例にすると、その緯度・経度は少数点以下8位までの表示です。これを平面直角座標に変換してミリ単位で四捨五入すると、1mmの丸め誤差を生じる場合もあります。つまり、ミリ単位の丸め誤差を無くすには小数点以下9位まで必要です。本システムでは通常使用の範囲において桁数の制限を設けていません。要求品質に応じるためには必要な桁数を理解する必要もあります。

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エヌシー技研

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